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Transcription
- アルマン枢機卿:
これまでで分かっていることを整理します。
- アルマン枢機卿:
今から48時間前、北米ミシガン州を中心に強力な電磁波が発生。
ミシガンはもちろん、隣接する州の通信が完全に麻痺しました。 - アルマン枢機卿:
そして、現場で諜報活動をしていた隊員たちの証言では、大きな地震が起こり、
その直後に空が真っ赤になったそうです。 - アルマン枢機卿:
状況発生から時間が経過した今も通信障害や赤い空は変わらずです。
- 強力な電磁波って言ってたけど、強さは?バイオロイドへの影響は?
- レモネードアルファ:
それについては私から説明します。
エイダーさんから情報が入りましたので。 - レモネードアルファ:
まず、中心地から離れた地域なら電磁波もそこまで強くはありません。
バイオロイドもAGSも短い時間なら大きな影響はないでしょう。 影響があるとしてもちょっとした通信障害程度です。 - レモネードアルファ:
しかし、今回の現象が起きている中心、ミシガン州は状況が違います。
- レモネードアルファ:
電磁波はもちろん中心地を囲むように巨大なエネルギー障壁が発生しており、
外部からの進入、干渉を全て遮断しています。 - レモネードアルファ:
この現象を引き起こした者は余程邪魔されたくないんでしょう。
- オメガの仕業かな…?
- レモネードアルファ:
可能性は否定できませんが…これまでのことを考えると
私はオメガではないと思います。 - レモネードアルファ:
それに……
- レモネードアルファ:
現在北米にオメガがいるのかさえ分からない状況です。
- 行方不明ってこと?
- レモネードアルファ:
はい。
オメガの勢力はつい最近まで北米全域に厳重な警備網を敷いていました。 ですが、それが突然消滅していて…… - レモネードアルファ:
現在、オメガの居場所を突き止めるために隊員たちが北米に入って
捜索していますが… いまだに発見することが出来ず、行方不明と言うしかありません。 - 主人公:
- オメガのことだ…もしかしたら俺たちを油断させるために隠れてるだけじゃ…?
- 主人公:
- いや、いくらなんでも今まであれだけ厳重に守っていた北米を
こんな風にあっさり手放すのも理解しがたい…… - レモネードゼータ……
- 主人公:
- 俺は思わずつぶやいた。
- 主人公:
- 北部戦線とカラカスでの事件でゼータが敵対的であるということが確定し、
さらに何かを企んでいるということもわかっている。 - 主人公:
- ゼータがこの現象を起こしたのだとしたら目的は何だ……?
- 電磁波と障壁については分かった。
- それでこの赤い空は何なの?
- アルマン枢機卿:
陛下、あくまでも可能性の話ですが……
- 主人公:
- アルマンは何故か暗い顔をしてすぐに言葉を続けなかった。
- 主人公:
- アルマンだけじゃない。
- 主人公:
- アルファも何か知っているようだったが、
口を開くのを躊躇っているように見えた。 - 二人ともどうした?
- その様子だと心当たりがあるんだよね?
- ???:
そうなるのも仕方ないよ。
あの空を知ってたらさ…… - 主人公:
- すると司令官室のドアの向こう側から聞き覚えのある声が聞こえ…
- 主人公:
- ドアが開く。
- イングリッシュ・
シェパード:
滅亡した世界にもう一度終末が訪れようとしてる……
なんて簡単には言えないよ。 - シェパード!?
- イングリッシュ・
シェパード:
久しぶりだね、司令官!
- イングリッシュ・
シェパード:
調子はどう?
- イングリッシュ・
シェパード:
私の方は……ごめん、ユミを見つけられなかったよ。
あんなカッコいいこと言ったのにさ…… - いや、無事に帰って来てくれただけでもよかったよ。
- イングリッシュ・
シェパード:
うーん…そう言ってもらえると助かるよ……
- それより、もう一度終末が訪れようとしてるってどういうこと?
- イングリッシュ・
シェパード:
その前に紹介したいヤツがいる。
この件について一番詳しいと思うよ。 - 主人公:
- シェパードはそう言って抱えていたポップヘッドを机の上に置いた。
- ポップヘッド…?
- イングリッシュ・
シェパード:
ふふっ!私の新しいバディさ。
- SD3Mポップヘッド:
だから…バディになったつもりはないって……
- SD3Mポップヘッド:
まぁ……今はもうどっちでもいいか……
- SD3Mポップヘッド:
まずははじめまして…って言うべきかな?オルカの司令官……
- SD3Mポップヘッド:
そして…アルファ…ベータとガンマはここにいないみたいだね。
- レモネードアルファ:
この声…!?まさか、あなた……
- レモネード
イプシロン:
うん、そうだよ。イプシロンだよ…久しぶり…
- レモネードアルファ:
あなたが昔から姿を現さなかったのはそういう事情があったからなんですね…
まさかゼータに体を奪われてるなんて…… - レモネード
イプシロン:
え?あ、いや、それはただ私が面倒だったからだよ……
ゼータに体を奪われてから年月は経ってるけど、比較的最近のことだし…… - レモネードアルファ:
どうして私たちに知らせなかったんですか?
オメガやデルタならまだしも、私とベータなら何かできたかもしれないのに…… - レモネード
イプシロン:
慎重に動くしかなかったからね……
誰がゼータと内通してるのかも分からなかったから…… - レモネード
イプシロン:
だからゼータの本拠地を調べて、誰が手を組んでいるのかを調べてたんだ。
数十年かかっちゃったけど…… - レモネード
イプシロン:
で、そんなことをしてたら最後の人間が現れて、どんな人間なのか知るために
接触を試みてたんだけど…そしたらアルファが裏切って最後の人間側についたのは 正直驚いた。あ、でも私は裏切りとは思ってないから安心して…… - レモネードアルファ:
接触?オルカと接触したのは今回が初めてですよね?
- レモネード
イプシロン:
あ…それは…うーん…説明すると長くなるからちょっと面倒かも……
おいおい話すよ…… - レモネード
イプシロン:
今はもっと大事なことがあるでしょ?オルカの司令官。
- 主人公:
- イプシロンが今話してくれたことだけでもかなり衝撃的な話だ……
- 主人公:
- なかなか受け入れにくい話だが、それがすべて事実だったとすれば、
今まで起きたことの説明がつく。 これ以上何があるんだ…… - 教えてくれ、イプシロン。
- 君が知ってる事を…すべて。
- レモネード
イプシロン:
…じゃあ手っ取り早く結論から話すね……
- レモネード
イプシロン:
今北米で起きている現象……あれはゼータが開けようとしてるんだ。
- レモネード
イプシロン:
滅亡前に鉄虫たちが通ってきたゲートをね……
- 主人公:
- 鉄虫たちが通ってきたゲート…?それを開ける?
- レモネード
イプシロン:
もっと正確に言うと…前兆現象を起こしてる…って言えばいいのかな。
あの日の…… - あの日……
- レモネード
イプシロン:
君はあの日、あの時のことを知らないから分からないかもしれないけど……
今ここにいるバイオロイドのほとんどが直接見た記憶があるんじゃないかな? - レモネード
イプシロン:
響き渡る不快な音…突然真っ赤に染まる空…
- レモネード
イプシロン:
そして、空に開いた穴…降り注ぐ無数の赤い光…
- レモネード
イプシロン:
鉄虫が侵攻を開始したあの日を……
- そんなことが…出来るのか?
- レモネード
イプシロン:
うん。少なくとも今あの時とまったく同じ現象が起きてる。
だとしたら、出来ないとは言えないよ。 - 主人公:
- 確かにイプシロンの言う通りだ。
これまで空が赤くなる現象なんて見たことがない…… - 主人公:
- もし本当に今起きていることが鉄虫たちの侵攻が始まる前兆だとしたら……
- 主人公:
- 今度こそ世界が滅亡する……
- アルマン、指揮官を招集。
- アルマン枢機卿:
はい、陛下。
- アルファはこの現象と現地の状況の調査。
- レモネードアルファ:
かしこまりました。旦那様。
- レモネード
イプシロン:
どうにかするつもりなんだね……
- 人類滅亡の危機だからな。
- レモネード
イプシロン:
人類は君しか残ってないけど……
- レモネード
イプシロン:
手があるかどうかも分からないよ?
- 大丈夫、時間はまだあるはずだから。
- 主人公:
- ゼータはまだ時間を必要としてるはず。
- 主人公:
- 外部からの干渉を防ぐための白い障壁が何よりの証拠だ。
- 主人公:
- その必要な時間というのが何カ月なのか、何日なのかは分からない。
もしかしたら何時間なのかもしれないが、 すぐに行動を起こさないといけないことには変わりはない。 - レモネード
イプシロン:
うん…私も手伝うよ…
- レモネード
イプシロン:
戦闘じゃ役に立てないけど、知識は活かせると思うから。
- レモネード
イプシロン:
私もそろそろ体を返してほしいしね。
- ありがとう。君がいてくれるなら心強いよ。イプシロン。
- レモネード
イプシロン:
……
- レモネード
イプシロン:
知ってたけど…直接やられたら結構破壊力あるね……
サラッとそんなこと言っちゃうなんて……ずるいでしょ…… - イングリッシュ・
シェパード:
だよね?でも私はもうちょっと男らしさが欲しいんだよね。
- そして、シェパード。
- イングリッシュ・
シェパード:
え?私?
- 今まで大変だったね。
- もう一人で行かせたりはしないから。
- イングリッシュ・
シェパード:
……
- イングリッシュ・
シェパード:
…………
- レモネード
イプシロン:
耐えれた?
- イングリッシュ・
シェパード:
いや…ちょっと無理だった……