Transcription

1. フォーチュン:

   えへへ～。司令官。今資料を見ていたところよ。

2. フォーチュン:

   この子たちってすごいわ。まあ…まあ！

3. フォーチュン:

   資料によればこの子たちに継続的に主人に対する冒とくを行うと男性ホルモンの一部が無制限に分泌され、苦痛、恐怖に対する感覚がなくなるんだって。

4. フォーチュン:

   攻撃性もすごく高くなって…オリジンダストが副腎を無制限に刺激してこんな効果を生み出すみたい。つまりアドレナリンが分泌されるってこと。

   1. オリジンダストって何だ？
   2. じゃあアドレナリンは？
5. フォーチュン:

   オリジンダストは…。あ！そうだったわね！司令官は記憶を失っていたんだったわね。

6. フォーチュン:

   オリジンダストって言うのはバイオロイド細胞体に挿入される特殊な物質のことよ。一種の細胞小体で神経系と骨格、筋肉や身体への影響力が半端じゃないの。

7. フォーチュン:

   バイオロイドの身体能力が優れているのはこのオリジンダストのおかげなの。つまりは男性ホルモンが副腎から過度に分泌されるのが問題ってことね。

   1. じゃあアドレナリンは？
8. フォーチュン:

   男性ホルモンに含まれているのはアドレナリンだけじゃないけどね。むしろ、アドレナリンの過剰分泌は最終的に死に至るから、破壊行為が広がる危険は少ないんだけど…

9. フォーチュン:

   とにかく男性とバイオロイドを構成するオリジンダストとは相性がよくないみたいなの。

10. フォーチュン:

    それと食欲を異常に増加させるという研究結果もあるんだけどこれは…何で資料が抹消されているのかしら？

11. フォーチュン:

    突然男性型バイオロイドが廃棄されたことは知っていたけど正確な理由は今初めて知ったわ。

12. フォーチュン:

    ありがとう。司令官。この恩は今度必ずお返しするわ。もちろん…研究を通してね。