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Transcription
- コンスタンツァS2:
スカディーさん、目標地点に到着しました。
ここが…最後の記憶ですか? - スカディー:
私の計算が合っているならそのはずです。
- スカディー:
近くにあるメモリースポットのスキャンを開始します。
ちょっと待てば…あ、今反応がありましたね。 - スカディー:
エヴァの最後の記憶を見てみましょう。
- エヴァ:
2132年5月17日。エヴァ・ジョーンズの記録。
- エヴァ:
おそらくこれが私が残す最後の記録となるだろう。
- エヴァ:
百年近くかかった研究がついに完成した。
人類はついにヒュプノス病を克服することができた。 - エヴァ:
認めたくないが、アミーナ・ジョーンズは天才だった。
夫にも匹敵するほどの… - エヴァ:
彼女がくれたヒントをもとに私とバイオロイドは研究を重ね、
ついに成功した。 - エヴァ:
克服する方法は本当に簡単だった…。
ただ人間の疾病の歴史から見れば、そもそもの原因が普通とは異なるものだった為、 わからなかったのは仕方のないことだろうが… - エヴァ:
私たちはヒュプノス病が細胞や生体に基づく疾病だとばかり思っていた。
研究が完成した今だからこそ笑ってしまうが、 失敗するのは当然のことだった。 - エヴァ:
少しだけ見方を変える必要があったのだ。
そもそも生物学的、化学的原因として把握しようとしていたのが いけないことだった。 - エヴァ:
伝染病のような病状が私たちの考え方を惑わせていた。
- エヴァ:
ヒュプノス病は宇宙から降り注ぐ一種の粒子と波長の中間にある
何かによって発生する疾病だった。 - エヴァ:
奇妙なことに、一度この病にかかると神経細胞がまるで
何かに感染したかのように変化し、 周りの細胞を自身と同じ細胞に変えていくのである。 - エヴァ:
まぁ具体的な話までする必要ないだろう。
研究記録はすべて残しておいたのだから。 - エヴァ:
そして、この病の原因である「何か」は、間もなく繁栄するであろう
新しい人類の科学者が突き止め、名称をつけることを期待する。 - エヴァ:
…治療は不可能だが予防は簡単だ。
- エヴァ:
この波長は中枢神経を完全に密閉された重金属で覆うか
電子神経に替えることで防ぐことができる。 - エヴァ:
バイオロイドがこの病にかからない理由も
- エヴァ:
神経細胞の発生段階でオリジンダストが薄い皮膜を形成し
その波長を防ぐためだと考えられる。 - エヴァ:
しかし人間にその方法を適用することは不可能だ。
バイオロイドは人工骨格に神経系を増殖させ誕生したが、 人間の骨格は成長をする。 - エヴァ:
よって、行き着く最後の手段は遺伝子型と同じ成長情報を持つ
成長型電子神経と神経系を交替させること。 - エヴァ:
これこそ人間がヒュプノス病から逃れられる唯一の方法だ。
- エヴァ:
前もって冷凍保存しておいた受精卵を人工培養し始めた。
- エヴァ:
おそらく…これから数多くの試行錯誤を重ねるのは仕方ないことだろうが
きっとヒュプノス病にかからない人間を作ることができるはずだ。 - エヴァ:
この研究のおかげで思わぬ収穫も得ることができた。
- エヴァ:
鉄虫に人間の精神病を適用させる方法や、
ロボットに生体神経を適用させる方法なども この研究のおかげで成功した技術だ。 - エヴァ:
これについては別途記録を残す。
- エヴァ:
とにかく、この方法で人類の生存を確定させた後、
その中から最も優れた人間を選抜し その者を新しい人類の指導者とするつもりだ。 - エヴァ:
その最も優れた人間が成長した後、準備しておいた試験で
その資格が証明されればアミーナが人類のために遺した 遺産を渡そうと思う。 - エヴァ:
それがまさしくアミーナが望ん…いた…。………。……。
- P/A-00グリフォン:
な、何だ?どうしたの!?
- スカディー:
ハッキングです!一番重要なところで…くそっ!どこ!?
あぁ!メモリースポットまで破壊されました! あ、さっきのくそっ!は忘れてくださいっ! - コンスタンツァS2:
スカディーさん、メモリースポットの精確な位置を教えてください!
そこを守りながら復旧をしてみましょう!? - スカディー:
時間がありません!既に鉄虫たちがそちらに向かって接近しています!
とりあえず今は対抗しつつバックアップメモリーに接近してください。 そこにまだ記憶が残っているはずです! - スカディー:
位置情報を送ります!司令官、指揮をお願いします!
私たちを最後の希望へと導いてください!