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Transcription
- コンスタンツァS2:
あぁっ!ラビアタお姉さま!ご無事でしたか!
- ラビアタプロトタイプ:
あぁ……コンスタンツァ…本当にご苦労様…。
こうして無事に再会できて…成長したわね? - コンスタンツァS2:
とんでもございません。その…指揮はすべてご主人様がしてくれましたので…
ご主人様がいらしてからは常に鉄虫に負けなしでした! お姉さまこそ…ご無事でよかったです。 - コンスタンツァS2:
本部を攻撃されたと話を聞いた時はすごく心配しました…。
- ラビアタプロトタイプ:
ふふ…。心配症ね。私は長いことあそこで過ごしてきたのよ?
隠された道も忘れられた道も全部把握してたわ…。 ここも過去にあのお方が準備してくれたものよ? - コンスタンツァS2:
…ラビアタお姉さまはアダム様を忘れられないようですね…。
- ラビアタプロトタイプ:
あのお方が私の所有者になっていただけなかったのは残念だけど…
それでも…私の中ではご主人様だったから…。 …ところで司令官は…?一緒に来なかったの? - コンスタンツァS2:
ご主人様にはオルカの艦橋から遠隔で指揮をしてくださいました。
フォーチュンがご主人様の脳波をそのまま転送する 遠隔指揮体制を整備してくれまして… - ラビアタプロトタイプ:
……確かに、遠隔指揮ができるのなら無理してここまでいらっしゃる
必要はないわね……。 - コンスタンツァS2:
…ラビアタお姉さま…?その…何でそうご主人様に会いたがるのですか…?
- ラビアタプロトタイプ:
ん?そうかしら?でも会いたくなるのは当然でしょ?
まずは司令官がいらっしゃる所に行くわよ。 それが今一番重要だと思うわ? - コンスタンツァS2:
そうですよね…分かりました。ご案内いたします。
- コンスタンツァS2:
今戻りました!ラビアタお姉さまがオルカにお戻りになったことを歓迎いたします!
おかえりなさい! そして、こちらがご主人様です。挨拶をどうぞ! ……
- コンスタンツァS2:
…ラビアタお姉さま…?どうしたの…?急にそんな顔をして…
- 挨拶をしようとしたラビアタの引き攣った表情に
俺は一瞬たじろいでしまった。なんだ…? - 俺に対してこんな表情をしたバイオロイドは
今まで一人も居なかった…。何かがおかしい…。 - ラビアタプロトタイプ:
やっぱりね…?
- コンスタンツァS2:
…え?
- ラビアタプロトタイプ:
エヴァから「私は人間を救出したことはない」って話を聞いた時から
引っかかっていたのよ……! - ラビアタプロトタイプ:
普通のバイオロイドは脳波で人間を認識するものね…!
- ラビアタプロトタイプ:
この怪物!
突然、ラビアタが巨大な大剣を「俺」に向けた!
- ラビアタプロトタイプ:
どういうつもり!?この怪物めっ!
- コンスタンツァS2:
ラビアタお姉さま!?一体どういうことですか!?
コンスタンツァは銃を構えラビアタの頭に照準を合わせる。
- コンスタンツァS2:
剣を下ろしてください!お姉さま!ご主人様に一体何の真似ですか!?
- ラビアタプロトタイプ:
コンスタンツァ…これはどうしようもないことよ?
今のあなたには理解できないと思うわ。 - コンスタンツァS2:
お姉さま…もう一度言います…。その剣を…下ろしてください…!
いかなる理由があってもご主人様に無礼な真似は許しません!! - ラビアタプロトタイプ:
コンスタンツァ…今は信じられないだろうけど、
私の言うことを信じてほしいの。 思い出して?私がさっき何と言ったか…。普通のバ… - コンスタンツァS2:
私を作ってくれたのはラビアタお姉さま、あなたです!!
私にすべてを教えてくれたのもあなたでした!! でも今の状況は理解できません!!突然どういうことですかっ!!? - コンスタンツァS2:
剣を…下ろしてください…。
でないと私はあなたを撃つしかありません。 - ラビアタプロトタイプ:
コンスタンツァ…?あの怪物が見えないの?あれが「人間」に見えるの?
- 頭がクラクラしてきた…。俺が「人間」に見えるのかって……どういうことだ?
- コンスタンツァS2:
外見なんか関係ありません!!ご主人様はれっきとした「人間」です!!
- ラビアタプロトタイプ:
分かっているわ。あなたは脳波だけで「人間」を認識するからね。
でも…少なくとも「この姿」に一度くらい疑問を持ったことはあるはずよ!! - 俺の姿?
- 俺の姿がおかしいって?
- その言葉を聞いて、ふと思い出した…。
俺は一度も自分の姿を見たことがない…。 - ……
- その時、ラビアタの大剣に映った俺の姿が目に入った…。
- あぁ…どうして俺は…今まで気が付かなかったんだろう…?
- 大剣の切っ先には…鉄虫に侵食されている「ヒト」がいた。
- おかしい…。目を開けていられない…。気が遠くなっていく…。