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主人公
- 確かに敵の数は多くなかった。

Transcription

  1. 主人公:

    - 確かに敵の数は多くなかった。

  2. コンスタンツァS2:

    座標が指し示す場所はここで間違いないようです。扉が閉まっていますが…お姉さま、お願いしてもよろしいでしょうか?

  3. ラビアタプロトタイプ:

    任せて。少し後ろに下がっていて。

  4. 主人公:

    - 流石ラビアタだ。彼女の攻撃は迫力がある。一瞬で扉が真っ二つになり、内部の様子が確認できた。

  5. コンスタンツァS2:

    ここは…

  6. 主人公:

    - そこはどうやら各種文書を保管する場所のようだ。しかも、紙の文書ではなく電子文書が保管されていた。

  7. コンスタンツァS2:

    旧式のディスプレイですね。ご主人様、ご確認されてみてはいかがですか?

  8. コンスタンツァS2:

    セキュリティの問題はスカディーさんに確認済みです。

  9. 主人公:

    - どんな内容が書かれているかわからない分…俺が最初に見ておいた方がよさそうだ。あの夢を見てからは特に…

  10. 主人公:

    - 俺は静かに頷くと席に座り、ディスプレイを操作し始める。

  11. ディスプレイ:

    ディスプレイAHTヒュプノス治療法資料を表示します。ご希望の文書を選択してください。

    1. ヒュプノス症候群の正体
    2. ヒュプノス症候群の特徴
    3. 次へ
  12. ディスプレイ:

    ヒュプノス症候群は俗にヒュプノス病と呼ばれているが、これを病気としてみなすことは不適切である。

  13. ディスプレイ:

    ヒュプノス症候群は身体細胞の損傷や変異、外部の遺伝子体の侵入などにより発生する病気ではなく、外部からの環境的な変化によって身体が反応する症状である。

  14. ディスプレイ:

    ヒュプノス症候群は研究初期には宇宙由来の蛋白質体、つまりプリオンによる疾病であると考えられたため、プロテオミクス研究に焦点が当てられてきた。

  15. ディスプレイ:

    しかし、鉄虫との戦争中、レーダーによって特異電波が発見され、この電波が人間の神経系に致命的な損傷を与えるということが明らかになった。

  16. ディスプレイ:

    現在、この電波はその特徴からFAN波と呼ばれており、現在、科学者たちはこのFAN波を防ぐ方法を探している。

    1. 前へ
  17. ディスプレイ:

    ヒュプノス症候群の特徴は次の通りである。

  18. ディスプレイ:

    第1期 -  FAN波に曝された人間は、神経抑制作用により睡眠時間が増加する。睡眠時間が50%以上増えると、同症候群の一番最初の症状とし第1期と呼ぶ。

  19. ディスプレイ:

    第2期 -  第1期が第2期に移行するためには最低でも2週間以上の時間を要する。この時間は、症候群の患者の元々の睡眠時間によって変わってくる。

  20. ディスプレイ:

    睡眠時間が少しずつ長くなり、それが16時間を超えた時、症状が第2期に移行したと我々は判断する。

  21. ディスプレイ:

    この段階から患者は悪夢に苦しむようになる。しかし、その内容を覚えているということはない。この悪夢により患者は睡眠自体を拒むようになり、統合失調症、強迫性障害、パニック障害などの神経の異常を見せ始める。

  22. ディスプレイ:

    第3期 -  睡眠時間がさらに増え、24時間連続で眠る段階を第3期と呼ぶ。第3期では患者は目覚めることはできないが、脳波の分析によれば、依然として夢を見ているものと推測される。

  23. ディスプレイ:

    第3期に突入すると、どのような手段を行使しても患者を覚醒させることはできず、患者は栄養供給が正常に継続して行われた場合、1カ月から3カ月程度延命することができるが、それ以上は維持することが出来ず死亡する。

  24. ディスプレイ:

    死亡原因は心臓麻痺であり、死亡によりヒュプノス症候群第3期が終了する。

    1. 前へ
  25. ディスプレイ:

    ディスプレイAHTヒュプノス治療法資料を表示します。ご希望の文書を選択してください。

    1. ヒュプノス症候群の治療法
    2. 海底電波
    3. 次へ
  26. ディスプレイ:

    ヒュプノス症候群は病原菌やウイルス、プリオンによる感染症や内因性の疾病ではないため、電波に曝される状況が改善された場合、症状は容易に好転する。

  27. ディスプレイ:

    この電波に曝される環境を改善するためには、次のような物を準備する必要がある。

  28. ディスプレイ:

    タングステン鉛合金を使った神経に密着した遮蔽物で構成される人工骨格、または移植される脳と酷似した電子神経系。

  29. ディスプレイ:

    末梢神経系を保護する筋肉用のオリジンダスト。

  30. ディスプレイ:

    これらを利用し、骨格系および筋肉系、そして神経系の手術が必要である。もちろん、手術の工法についてはもう少し研究が必要だ。バイオロイド製造のノウハウを参考にすれば、特に問題はないと思われる。

    1. 前へ
  31. ディスプレイ:

    深刻な問題が発生した。FAN波が宇宙だけでなく海底からも発生し始めたと報告された。

  32. ディスプレイ:

    分析の結果、FAN波と完全に同一のものではないが、ほぼ同じ波長となっている。

  33. ディスプレイ:

    幸いなことに、この海底FAN波の振幅は宇宙FAN波の1/10以下であり、人間への影響は、ちょっとした悪夢を見せる程度で済むということだ。

  34. ディスプレイ:

    しかも、一度発生した後は、周期的に発生するだけで継続性はないという。しかし、その波長が今後も変化しないという保証はない。

  35. ディスプレイ:

    早急にヒュプノス症候群の治療法を確立させる必要がある。

  36. ディスプレイ:

    海底FAN波の位置は別途表記する。

    1. 前へ
  37. ディスプレイ:

    ディスプレイAHTヒュプノス治療法資料を表示します。ご希望の文書を選択してください。

    1. 個人記録
    2. 画面を閉じる
  38. ディスプレイ:

    私、アレックス・ロイ・リーは非常事態を迎え、この記録を残す。

  39. ディスプレイ:

    現在、この位置が鉄虫に見つかったため、この部屋を封鎖する。

  40. ディスプレイ:

    海底FAN波の発生源は次の通りだ。17.865080、142.340698、これ以外にもいくつかの発生源があると予想されるが…現時点で明らかになっている位置はこれだけだ。

  41. ディスプレイ:

    この資料を見つけた者は、サンディエゴのブラックリバー本社まで…

  42. ディスプレイ:

    -データが破損しているため、これ以上表示できません。

    1. 前へ
  43. 主人公:

    - これは…

  44. 主人公:

    - 驚くべき事実だ…。ブラックリバーはヒュプノス病について、ほぼすべてを把握していた。そして、その治療法についてもあと一歩のところまでに迫っていた…。

  45. 主人公:

    - しかし、彼らはその秘密を伝える前に鉄虫によって全滅してしまったようだ。

  46. 主人公:

    - そして、そこからこんな仮説が考えられる…もしかすると俺はブラックリバーの実験体なのではないのか?と…

  47. 主人公:

    - ひとまず…コンスタンツァやラビアタに相談してみる必要がありそうだ。

    1. 二人ともちょっとこれを見てくれるか?
  48. しばらく経過。

  49. ラビアタプロトタイプ:

    ブラックリバーがこんな秘密を隠していたなんて…

  50. コンスタンツァS2:

    こんな内容を知っていながら、どこにも教えなかったなんて…この方たちの欲深さと言ったら…

  51. ラビアタプロトタイプ:

    ブラックリバー上層部の貪欲さは有名だったわ…。それよりも私は海の底から発生するFAN波というものが気になります。この波長は一体何なのでしょうか?

  52. コンスタンツァS2:

    …実際に確認してみるまでは何とも言えませんね。一体そこに何があるのか。

    1. 一度行ってみるか?
  53. コンスタンツァS2:

    はい?何を仰るのですか、ご主人様。もうご主人様はその波長には影響されないことがわかったんですよ?わざわざ調査する必要なんてないはずです。

  54. ラビアタプロトタイプ:

    …でも、鉄虫とヒュプノス症候群の間には、何かしらの関係があるのは確かよ。無駄足にはならないと思うけども…。

  55. コンスタンツァS2:

    …ですが、鉄虫が冬眠している間に、島を一つでも多く確保しておく方が得策だと思いますが…?

  56. ラビアタプロトタイプ:

    …確かにそうかもしれない…。でも、真実はなるべく早く知っておいた方が良いと思うわ。

  57. 主人公:

    - コンスタンツァの言い分も、そしてラビアタの言い分も一理ある。

  58. 主人公:

    - それならば…両方の意見を同時に実行すればいい。

    1. その近くにも島はあるだろ?
  59. コンスタンツァS2:

    はい…確かそうです。ええと、北マリアナ諸島の付近ですね。

    1. では、二つとも実行することにしよう。
  60. コンスタンツァS2:

    と申しますと…

  61. 主人公:

    - 海底探索にはオルカとトリアイナをサポートにつければ十分だろう。さらに研究員バイオロイドを一緒に派遣すれば確実だ。地上戦闘はマリーとレオナが率いるバイオロイドたちに任せればいい。

  62. 主人公:

    - 俺は簡単に計画を説明した。

  63. ラビアタプロトタイプ:

    賢明なご判断です。承知いたしました。では地上での戦闘は…

    1. マリーとレオナに知らせてくれ。ラビアタも参加するんだ。
  64. コンスタンツァS2:

    では私はトリアイナさんとドクターに伝えておきます。

  65. コンスタンツァS2:

    でも二つの作戦を同時に進行させるなんて、ちょっと不安です…

  66. ラビアタプロトタイプ:

    今はこの方法が一番合理的だと思うわ。コンスタンツァ…

  67. コンスタンツァS2:

    はい。それはわかっています。ですが…

  68. ラビアタプロトタイプ:

    私たちには時間がないから…

  69. ラビアタプロトタイプ:

    この方法が最善なのよ。