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スピーカー
#@!$%#^!!&$#^$#!!&$#^$#@%... #@%!@!$!^

Transcription

  1. スピーカー:

    #@!$%#^!!&$#^$#!!&$#^$#@%... #@%!@!$!^

  2. ドクター:

    これは何て言ってるの?お兄ちゃんはこれが何かの話をしてるって思うの…?

  3. 主人公:

    - スピーカーの音を録音することには成功したが、残念ながらそれはただの雑音にしか聞こえなかった。

  4. ドクター:

    まぁ…鉄虫の話を理解するなんて最初から無理なことだったんだよ。パターンがあるわけでもないし、言語の定義に当てはまらないんだもん…

  5. ドクター:

    そもそもあれって言葉として成立してるの?鉄虫が話をしてるって証拠も今まで見つかってないのに?どうなんだろう、話してるのかな?お兄ちゃんはどう思う?

  6. 主人公:

    - 確かにあの時、トリックスターは俺に言葉を投げかけた。

  7. 主人公:

    - ただ相手を呪う言葉に過ぎなかったが…。当然ながらバイオロイドたちにはただの雑音にしか聞こえなかったらしい。

    1. 鉄虫は会話が可能だと思う。
  8. ドクター:

    ふ~ん…まぁ、お兄ちゃんがそう思ってるんだったら…

  9. ドクター:

    じゃあ、こう考えてみるのはどうかな?

    1. どんな風にだ?
  10. ドクター:

    言語じゃなくて、コミュニケーション全体に範囲を広げてみるの…

    1. コミュニケーション全体?
  11. ドクター:

    はぁ~…これだから男っていうのは…

  12. ドクター:

    しょうがないから説明してあげる。お兄ちゃん、意思疎通の方法には言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションがあります。

  13. ドクター:

    例えば、昨日夕食を食べながらマリーお姉ちゃんとレオナお姉ちゃんがお兄ちゃんにシグナルを送ってたじゃない?

  14. 主人公:

    - そんなことあったっけ?覚えてないな…。

  15. ドクター:

    マリーお姉ちゃんはお腹が一杯だから、久しぶりのワインとチーズは夜になってから部屋でゆっくりと楽しむって言ってたよね?

    1. そうだったな。
  16. ドクター:

    貴重な軍糧を捨ててはもったいない、誰かが一緒に食べてくれればいいのだが…こんなことを言いながらお兄ちゃんの方を見たよね?

    1. それでフェニックスが一緒に食べるって言ったよな?
  17. ドクター:

    …フェニックスお姉ちゃんが一緒に食べるって言った途端、レッドフードお姉ちゃんに連れていかれたでしょ。覚えてないの?

    1. ……
  18. ドクター:

    はい、じゃあここで問題です。マリーお姉ちゃんが送ったシグナルの中で言語的なシグナルには意味があるでしょーか?意味がないでしょーか?マリーお姉ちゃんが送ったシグナルの本当の意味は何でしょーか?

    1. マリーは実は胃の調子がよくなかった?
  19. ドクター:

    ……

  20. ドクター:

    んっと、じゃあ、お兄ちゃん。レオナお姉ちゃんが送ったシグナルは覚えてる?シャワーのお湯の出が悪いから男子シャワー室を使うかもしれないって言ったよね?

    1. 確か10時に使うって言ってたよな?
  21. ドクター:

    そう言いながらテーブルの下でお兄ちゃんの脛を蹴ったでしょ。覚えてる?さて!レオナお姉ちゃんが送ったシグナルの意味は何でしょーか?

  22. 主人公:

    - …最近はそれなりに気が付くようになったと思っていたが、何も思いつかない。

    1. 10時に男子シャワー室には入って来るなってことじゃないの?
  23. ドクター:

    ……

  24. ドクター:

    お兄ちゃんがそんなんだから、レオナお姉ちゃんは3時間も男子シャワー室でシャワーを浴び続けてたんだよ!

  25. ドクター:

    はぁ…こういう時のお兄ちゃんは本当に嫌になってくるよ。こんなんだからメイお姉ちゃんがいつも泣いてるんだよ。

    1. メイが泣く?あ~…わざとわからないフリをするから?
  26. ドクター:

    ……さすがにメイお姉ちゃんのシグナルはちゃんとわかってるみたいだね?まぁあれは…わかりやす過ぎだもんね…。

  27. 主人公:

    - メイが素直じゃないのは手に取るようにわかる。あれは誰でもわかるだろう。つまり、マリーやレオナも、メイのように言動に表と裏があるということか…?

  28. 主人公:

    - マリーとレオナは恥ずかしそうにしていたが、ちゃんと自分の想いを言葉で伝えてきた。

  29. 主人公:

    - 俺がそう言うと、ドクターは眉間に皺を寄せた。

  30. ドクター:

    正直に伝えるのがどれだけ大変なのかわかってるの?お兄ちゃんって本当にバカなの?二回目からは間接的に意思を伝えてきたと思ったら、ちゃんと気付いてあげなきゃ!

  31. ドクター:

    ふん!…もういいよ!これ以上話しても無駄!お兄ちゃんってこんなに鈍感だったっけ…?いつもどうやってそういう…いや、お兄ちゃんってそういえばだいたい迫られてから……

  32. ドクター:

    …とにかく!私が言いたいのは、会話をしたとしてもシグナルというのは言語だけで構成されるわけじゃないってこと!

  33. ドクター:

    言語の中にはゴミの情報も混ざっていることがあるから。

    1. ゴミの情報?
  34. ドクター:

    マリーお姉ちゃんの話の中で、お腹が一杯、食べ物を捨てる、この2つは意味がある情報だと思う?意味がない情報だと思う?

  35. 主人公:

    - よく考えてみたらマリーが言いたかったことの意味がわかる気がした。ああ…どうして今になって…

  36. ドクター:

    もう、やっとわかったみたいだね?言葉よりも重要な情報っていうのはつまり、目つきとかチラチラお兄ちゃんを見る態度で、そうやって「この情報は嘘の情報で他の理由があるよ!」ってことを伝えてるの!

  37. ドクター:

    わかった?それともまだわからない?

    1. わかる気がする。
  38. ドクター:

    ふぅ…それならまだ救いようがあるみたいだね。とにかくこれで私が言いたいことはわかったでしょ?

  39. ドクター:

    スピーカーが何らかの情報を伝えているのは間違いないよ。

  40. ドクター:

    確かなのは、これは電波とかじゃない…もしそうだったら、私たちがキャッチできるはずでしょ?音声でもないみたいだし。こんなに解釈不能な言語は初めてだよ。

  41. 主人公:

    - ドクターの言いたいことはわかる。スピーカーが発信する情報のうち音声はただのゴミの情報に過ぎず、何か他のシグナルがあるということだろう。

    1. 近くに接近してみないとわからない情報ってことだな。
  42. ドクター:

    私もそう思うよ。そうじゃなかったらスピーカーが鉄虫を集められる理由がわからないもん。つまりは、その範囲内で伝えられてる情報があるってことじゃないかな?

  43. 主人公:

    - どういう情報伝達システムなのかはわからないが…トリックスターが俺に何かを「言った」ことだけは確かだ。それを俺が理解できたからなのか…それとも何かのシグナルをキャッチしたからなのかは別問題として。

  44. 主人公:

    - それを確認するためには…

  45. ドクター:

    誰かが近くまで行くしかないね。…でもそのシグナルに意味があるのかどうかはわからないよ。ファントムお姉ちゃんもかなり近くまで行って何も言ってなかったんだから。

  46. 主人公:

    - トリックスターの時のことを思い出すと接近しても理解できるのは俺だけの可能性が高い。

    1. 俺が行ってみようか?
  47. ドクター:

    え?どうかしちゃったの?お兄ちゃん、正気?何言ってるの?

  48. ドクター:

    あの時だって、トリックスターのすぐ近くで指揮したせいでお姉ちゃんたちがすごく心配してたのに…

  49. 主人公:

    - ドクターに俺が以前、鉄虫の言葉を聞いたことがあると言った方がいいのだろうか?いや、原因を突き止めるまでこの事は言わない方がいい気もする。

  50. 主人公:

    - だとしたら、ドクターにはすまないが今は…

  51. ドクター:

    二度とそんなこと言わないで。ほんと何言ってるの…

    1. ドクター、命令だ。俺はそこに行く。そしてこのことは機密事項だ。
  52. ドクター:

    え…?ええ!?お兄ちゃん!ずるい!!!!

  53. ドクター:

    命令するなんて卑怯だよ!私が心配してる姿がそんなに見たいの!?

    1. 理由は後で説明する。
  54. ドクター:

    …もうっ!…信じらんない…怒った…命令だから従わないわけにもいかないし…

    1. だから…これが終わったら何でも聞くから。
  55. ドクター:

    うるさい!お兄ちゃんのバカ!トモ!ブラウニー!シャーロット!ウェアウルフ!ドラコ!

    1. すまない。
  56. ドクター:

    …じゃあ、ひとつだけ約束して。

    1. なんだ?
  57. ドクター:

    約束その1、護衛にはラビアタお姉ちゃんとブラックリリスお姉ちゃんを連れて行くこと!あっ!アルバトロスお兄ちゃんも!

  58. ドクター:

    約束その2、そこに行く時は…

    1. 確かひとつだけ約束してって…
  59. ドクター:

    うるさい、口を挟まないで。私超怒ってるんだから…約束その2、そこに行く時はラビアタお姉ちゃんに抱っこされて行くこと。

    1. 何?それはさすがに男として…
  60. ドクター:

    危険な状況になった時、ラビアタお姉ちゃんがお兄ちゃんをアルバトロスお兄ちゃんにパスしてアルバトロスお兄ちゃんが力場を張って全速力で帰還するから。

  61. ドクター:

    その音を聞きに行くだけだから…最小限の兵力だけで大丈夫だよね…

  62. ドクター:

    お兄ちゃん…帰ってきたらコンスタンツァお姉ちゃんに全部言うからね。リーゼお姉ちゃんには「お兄ちゃんが告白することがあるから艦長室に来るように」って言っちゃうんだから。

  63. ドクター:

    スカディーお姉ちゃんにはお兄ちゃんが筋肉女って呼んでたって言うし、マイティお姉ちゃんにはお兄ちゃんが「一緒に運動しよう」って言ってたって言うから!「三大運動三千回が目標らしいよ」ってね!

  64. ドクター:

    レアお姉ちゃんにはお兄ちゃんがレアお姉ちゃんのことをおばさんって呼んだって言うつもりだし、LRLとアクアとダッチにはお兄ちゃんが愛を確かめたがってたって話をしてセーフティお姉ちゃんにも密告しちゃうんだから!

    1. ちょっと待った!最後だけは本当にダメなやつ!
  65. ドクター:

    泣きながら土下座して謝るまで懲らしめてやるんだから!最後はロープでがんじがらめにして、口にテープ貼ってブラックリリスお姉ちゃんに引き渡してやる!

  66. ドクター:

    よーく覚えてて!ふんっ!

  67. 主人公:

    - 引き留める暇も無くドクターは怒りながら行ってしまった。

  68. 主人公:

    - はああぁぁぁ……どうしたらいいんだ…