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Transcription
- P-22ハルピュイア:
ほら、ここよ。戦隊長が何か書いていた場所。
- P/A-8ブラックハウンド:
これがその日記かしら？
- -:
スレイプニールの日記帳。表紙にはツバメの絵が描かれている。
- P-22ハルピュイア:
合ってるみたい。勝手に読むのは何だか申し訳ないけど、読んでみようか。
- スレイプニールの日記:
5月6日晴れ
- スレイプニールの日記:
今日はラビアタから人間が見つかったという話を聞いた。信じられない。
滅亡からこんなに長い時が経ったのに、人間がまだ生き残っていたなんて！ - スレイプニールの日記:
人間ってどんな感じなんだろう？カッコいいのかな？
- スレイプニールの日記:
カッコよかったらいいな。
歌が好きならさらに良し！私が歌ったら喜んでくれるかな？ - スレイプニールの日記:
久しぶりに歌うなら練習しておかないとね！あとダンスの練習もして
いや、違うわ。まずはアイドルモジュールが残っているか確認しないと！ - スレイプニールの日記:
ちょっとズルかもしれないけど、音程外しちゃったりしたら嫌だし。
- スレイプニールの日記:
5月9日雨
- スレイプニールの日記:
ハルピュイアから人間に関する本と記録を借りてきた。
- スレイプニールの日記:
過去の記録には興味深い内容がたくさんあった。
中でも人間たちが私の公演を楽しんでいたっていう内容があって気になった。 - スレイプニールの日記:
この際だから、他の記録も探してみよう。
イントラネットの方に記録が残ってるかな？ - スレイプニールの日記:
何だか眠くなってきたから、残りは明日読むことにする。
- スレイプニールの日記:
5月10日曇り
- スレイプニールの日記:
どうしよう！ダメだ！今人間に会ったらダメ！こんな醜い…
- スレイプニールの日記:
ここには居られない。今の私は人間に会うことなんてできない。
- スレイプニールの日記:
今、人間に会うということは災いに遭うのと同じだわ。
- P-22ハルピュイア:
ええ…戦隊長…どうして…
- P/A-8ブラックハウンド:
一体どんなものを貸したの？
- P-22ハルピュイア:
さ、さぁ？かなり色々貸してあげたから…私もはっきり覚えてなくて…
- P/A-8ブラックハウンド:
もしかして…昔の悪い人間に関する本まで貸したんじゃないの？
- P-22ハルピュイア:
ううん。そんなものはなかったはずだけど…
- P-22ハルピュイア:
うぅ～ん…最低限どこに行くのかくらいは書いておいてよね…
これだけじゃどこに行ったのかわからないわよ…。 - P/A-8ブラックハウンド:
最後の文章だけでも…すごくショックを受けてるのが伝わるわ…
- P/A-8ブラックハウンド:
これからどうしようか？
- P-22ハルピュイア:
う～ん…
- P-22ハルピュイア:
正直に言って、戦隊長が何を読んでショックを受けたのか全く見当がつかないわ。
- P-22ハルピュイア:
それに、さっきの日記の内容を見るからに…
私が貸したもの以外にも何か読んだみたいだし。 - P/A-8ブラックハウンド:
戦隊長が何を読んだのかもわからないのに、これからどうしたらいいの…
- P-22ハルピュイア:
そういえば…あの時貸した本は全て電子書籍だったわ。
- P/A-8ブラックハウンド:
電子書籍？
- P-22ハルピュイア:
そう。つまり…ここのイントラネットにその書籍が残ってるかもしれない。
もちろん鉄虫が破壊していたら…メモリーの復旧作業は必須だけどね… でも、難しいことじゃないわ。 - P/A-8ブラックハウンド:
へぇー！そんなこともできちゃうの！？意外！
- P-22ハルピュイア:
だから見た目で決めつけないでってば！もう～！
- P/A-8ブラックハウンド:
へへ。ごめんごめん…
- P-22ハルピュイア:
えーっと、イントラネットサーバーはグリフォンとリンティの担当だったわよね？
グリフォンに連絡しなきゃ… - P-22ハルピュイア:
当然鉄虫はいるだろうけど、グリフォンとリンティなら余裕なはずよ。
- P-22ハルピュイア:
やる気満々の今のグリフォンならね。