シーンビューアの使い方
- 背景画像・セリフ下のNEXT・選択肢をクリックでセリフ送り
- 過去のセリフの選択肢・BACKをクリックでログジャンプ
Transcription
- 主人公:
- 戦闘に参加した隊員たちと交代して、非戦闘員たちが研究所の調査を始めた。
- 主人公:
- もうしばらく休憩していたかったが、重たい腰を上げ端末を睨むリアンの方に
向かった。 - どうだ?何か収穫はあったか?
- 慈悲深きリアン:
うん。ここの端末は外部よりも高いアクセス権限があるみたいだね。
- 慈悲深きリアン:
削除されたのは同じだけど、時間をかければ復旧できるかもしれない。
- レモネードアルファ:
戻って早々仕事が待ってましたね。
- レモネードアルファ:
私にちょっと見せてもらえますか?
- 慈悲深きリアン:
うん。どうぞ。
- レモネードアルファ:
ところでリアンモデルは特にハッキングや工学に優れた才能があるとは
聞いたことがありませんが、独学で勉強されたんですか? - 慈悲深きリアン:
あはは、それはね。
- 慈悲深きリアン:
話すとちょっと長いんだけど…
- 主人公:
- リアンとアルファは互いに意見を交換しながら、データ復旧作業に着手した。
- あの二人なら問題ないだろう。
- 主人公:
- ここでは特に俺の仕事はなさそうだったので、オルカに戻ることにした。
- 主人公:
- 俺が歩き出そうとすると、白い翼が俺にくっついてきた。
- フェザーか、怪我はないか?
- スノーフェザー:
はい、ご主人様。少し掠った程度です。
- …悪い。オメガを逃がしてしまった。
- 主人公:
- フェザーは慌てて首を横に振って、俺の手を握った。
- スノーフェザー:
どうしてご主人様が謝るのですか。私はすでに返しきれないほどのご恩を
ご主人様からいただいております。 - 主人公:
- フェザーはオメガの魔の手にかかり、家族と変わりのないバイオロイドを失った。
- 主人公:
- リリスが何かと気を遣ってくれてはいるが、すぐに癒える傷ではないだろう。
- サニーとセレスティアは?
- スノーフェザー:
サニーは警戒任務に行きました、リーダーは負傷者の面倒を見ていらっしゃいます。
- あまり聞きたくはないが…アルフレッドは?
- スノーフェザー:
おじさんはこの研究所に完全にハマってしまいました。
- スノーフェザー:
それから名前の前にMr.を付けないと、また1時間は小言を言われちゃいますよ。
- それはちょっと困るな…
- 解体者アザズ:
もしかして…あの体に不釣り合いな頭部パーツが付いているロボットが
Mr.アルフレッドさんですか? - スノーフェザー:
はい、そうです。
- 解体者アザズ:
う~ん…
- スノーフェザー:
どうしましたか?
- ……
- 主人公:
- フェザーはまだアザズの二つ名を知らない。
大事になる前に止めようとした瞬間、アザズがニヤリと笑った。 - 解体者アザズ:
冗談です。いくら何でも動力が生きているロボットは解体しません。
- スノーフェザー:
…はい?
- そういえば今後についてまだ決めてないようだが?
- 解体者アザズ:
そうなんです。いつ聞いてこられるのかと待ってました。
- どうするつもりだ?
- 主人公:
- 出会ってまだ時間が経っていないが、アザズがどういう性格なのかは
もうわかっている。変わったバイオロイドたちをたくさん経験してきたからな…。 - オルカにいたいなら、いてもいい。
- 解体者アザズ:
あら、私にもう慣れましたか?早いですね。
- そうでもないと生き残れないからな。
- 解体者アザズ:
人間様の指示に従います。あ、もう…司令官様、と呼んでもいいですよね。
- お好きにどうぞ。
- 解体者アザズ:
ふふ、では私は部屋を選ばせてもらいますね。
- 解体者アザズ:
ほとんど部屋にいるつもりですので、会いたい時は
いつでもいらっしゃってください。 - スノーフェザー:
……
- ……
- スノーフェザー:
私は…リーダーがこの世で一番変わった方だと思っていました。
- …セレスティアはトップクラスではあるよ。
- 主人公:
- 俺はフェザーと手を繋いだまま、ぼーっとアザズの後ろ姿を眺めながら言った。