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主人公
- 負傷者を搬送し、めちゃくちゃになった研究所内部を整理していると…重大な事に気が付いた。

Transcription

  1. 主人公:

    - 負傷者を搬送し、めちゃくちゃになった研究所内部を整理していると…重大な事に気が付いた。

    1. オメガが消えてる…!
  2. 主人公:

    - さらにはどの時点からいなかったのかさえわからない…。

    1. リアン!
  3. 慈悲深きリアン:

    うん、ごめん、私もさっき気が付いた…!

    1. 俺はスカイナイツに連絡する。内部を捜索してくれ。
  4. 慈悲深きリアン:

    わかった。ここに血の跡が残ってるから追跡はすぐにできるはずだよ。

  5. 主人公:

    - スレイプニールに上空から徹底的に探すよう指示を出すと、俺は自然と唇を噛み締めていた。

  6. 主人公:

    - 今オメガを逃がしたら、あとでどんな脅威となって戻ってくるかわからない。

  7. レモネードアルファ:

    私も信号を追跡中ですが、なかなか見つかりません。

  8. レモネードアルファ:

    追跡をかく乱するために、ケストスヒマスまで捨てて逃げています。

  9. 主人公:

    - 半壊した状態で地面に転がっているケストスヒマスをアザズがいじくり回していた。

  10. 解体者アザズ:

    こうやって詳しく見る機会がありませんでしたので…とても興味深い構造です。

    1. それを使ってオメガを追跡できたりしないか?
  11. 解体者アザズ:

    う~ん…

  12. 解体者アザズ:

    可能性はあります。

  13. レモネードアルファ:

    私たちは、内蔵モジュールを利用してこのスーパーコンピューターをコントロールしています。

  14. レモネードアルファ:

    オメガが自らそのパスを切断したとしても、その痕跡は残っているはずです。

    1. どれくらいかかりそうだ?
  15. 解体者アザズ:

    半日くらいでしょうか。

    1. 時間がかかり過ぎだ…でもとりあえず作業をしてくれ。
  16. レモネードアルファ:

    半日もかかりますか?ケストスヒマスを触るのに高度な技術を必要とするのはわかりますが、「解体者」であるあなたには大したことないのでは?

  17. 解体者アザズ:

    色々調べてみたいものですから。

    1. ……
  18. レモネードアルファ:

    ……

  19. 解体者アザズ:

    あ…、誤解しないでください。簡単です。位置の逆追跡は10分もあれば可能です。

  20. 解体者アザズ:

    実はちょっと前からもう作業をしておりまして…はい、できました。人間様のパネルに転送しますね。どぞ。

    1. あ、ども…
  21. 主人公:

    - 非常時じゃなければ頭を抱えていた。俺は堪えてパネルを起動する。

    1. 東に信号が残っているが途中でなくなっている。
  22. レモネードアルファ:

    すでにスカイナイツの捜索半径を超えているはずです。

    1. それでも追跡はしないとダメだ。
  23. レモネードアルファ:

    仰る通りです。

  24. ラビアタプロトタイプ:

    ご主人様、戦場の整理が終わりました。

    1. …死亡者は?
  25. ラビアタプロトタイプ:

    ゼロです。これも全てご主人様のおかげです。

    1. そう…か…
  26. ラビアタプロトタイプ:

    ご主人様!?

    1. 大丈夫だ。ただ緊張が解けただけだ。
  27. 主人公:

    - オメガと鉄の王子は強敵だった。その配下も同様に手強かったが、戦闘規模自体は小さかった…。

  28. 主人公:

    - 今まで、ブラッディパンサーやイグニスのような強力な防御力を持った隊員たちを前面に押し出す戦術で、最大限損失を減らしてきたが、今後大規模戦闘が発生した場合、状況がどう変化するのか予測がつかない…。

    1. 負傷者を修復室へ。警戒態勢を最小限にして隊員を休ませてくれ。
  29. ラビアタプロトタイプ:

    わかりました。私はまだ平気ですので、周辺に残った鉄虫を掃討したいのですが。

    1. それは助かるが…大丈夫か?
  30. レモネードアルファ:

    私も手伝います。私は体を張った戦いはしませんから、まだ余裕がありますし。

    1. うん、頼んだ。
  31. 解体者アザズ:

    私も行きます。

    1. ん?
  32. 主人公:

    - 正直言ってアザズはケストスヒマスの分解に夢中で、他のことには興味がないのだと思っていた。

  33. 解体者アザズ:

    あら、私、そんなに図々しい人に見えます?

    1. ………
  34. 主人公:

    - 三人に周辺の片づけを任せ、俺も少し休むことにした。