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イグニス
確かに…何者かが侵入した痕跡がありますね。

Transcription

  1. イグニス:

    確かに…何者かが侵入した痕跡がありますね。

  2. 慈悲深きリアン:

    何者とかそういうレベルじゃないと思うけど…これを見て?少なくともAGS数十機は入ったみたいに見える…。バイオロイドの足跡みたいなのもあるし…

  3. イグニス:

    扉を突破した方法が独特です…。こんな風に細かい部品になるまでバラバラに解体してしまうなんて…

  4. フォーチュン:

    あら?これはお姉さん、誰だか知ってるかも?

  5. 慈悲深きリアン:

    う~ん…私もたぶんわかるかも。

  6. イグニス:

    まさか…「解体者」ですか?

  7. フォーチュン:

    こんな事が出来るのはAGSとバイオロイド、それから人間をひっくるめてもそういないわよ?

  8. フォーチュン:

    それにPECSの所属っていうことなら候補は絞れるわ…

  9. イグニス:

    その方はオメガに従っているのでしょうか…?

  10. 慈悲深きリアン:

    もしもそうだとしたら大変だよ。オメガのAGSがどんなバケモノになっているかわからない…。

  11. フォーチュン:

    心配いらないわよ?

  12. フォーチュン:

    お姉さんが知る限りでは、あんな狂った考えに同調するような人じゃないわよ?

  13. イグニス:

    それでも、もしもの事も考えなくては…。こんな頑丈に封印されていた扉を開けたってということは…その可能性も捨てきれません…

  14. 慈悲深きリアン:

    実際に会ってみれば全部わかることよ。幸いまだ気づかれてないみたいだから…

  15. フォーチュン:

    うふふ。新入りちゃん、なかなかやり手っぽいわね?

  16. フォーチュン:

    偵察機を全て捕まえて、偽の信号を送って向こうを騙しちゃうなんて、腕に自信がないとなかなかできない判断よ?

  17. 慈悲深きリアン:

    あはは…、そうですかね。

  18. 慈悲深きリアン:

    とにかく、慎重にもう少し進んでみよう。

  19. 慈悲深きリアン:

    ただいま、司令官。

    1. お疲れ。危険はなかったか?
  20. 慈悲深きリアン:

    大丈夫だったよ。全然気づかれなかったから。

  21. 主人公:

    - 戻ってきたリアンから研究所入口周辺の状況について、報告を受けた。

    1. 研究所内部の分かれ道で痕跡が分かれていた?
  22. 慈悲深きリアン:

    うん。もっと深いところに下がっていく方のゲートは閉まってた。そっちにかなりの数が移動した痕跡が残ってた。

  23. 慈悲深きリアン:

    もう一方はゲートが開いてて、足跡は一つしかなかったの。だからおそらく解体者はそっちに行ったみたい。

    1. うーん…
  24. 主人公:

    - さっきフォーチュンから解体者アザズについて話を聞いていた。

  25. 主人公:

    - PECSの工学技術の全てを集約させた、非常に優れたエンジニアらしい。

    1. アザズは俺たちに協力してくれると思うか?
  26. 慈悲深きリアン:

    どうだろう…フォーチュンの言う通り、もしかしたらオメガの命令権の行使がまともにできない状況かもしれない。上位バイオロイドだからね。

  27. 慈悲深きリアン:

    でも…だからといって私たちに協力してくれるって保証はないでしょ?

    1. それはそうだな。
  28. 主人公:

    - もし非協力的だった場合は、捕まえてきて命令する方法しかないだろうな…

    1. 施設の内部構造は把握できたか?
  29. 慈悲深きリアン:

    うん。スキャンの結果、メインゲートは海の底に二つあるわ。私たちがいる方に一つ、陸地を挟んだ反対側にもう一つ。

  30. 主人公:

    - パネルに地図を表示させたリアンは、両側を海に挟まれたせまい地形を指差した。

  31. 慈悲深きリアン:

    オメガが入ったところは、陸地にある臨時ゲートみたい。まだ全部探せてないけど、同じようなものがいくつかあるはずだよ。

  32. 主人公:

    - メインゲートは海の中にあり、非常用の出入口が陸地にあるということは…鉄虫の存在を念頭においた設計のようだ。

  33. 慈悲深きリアン:

    それから、地下の深い所に大きな空洞があるの。

    1. そこに何があるのかはまだわからない?
  34. 慈悲深きリアン:

    うん。ごめん、そこまではまだ…

  35. 慈悲深きリアン:

    でもレモネードが向かった方向からして、そこが目的地みたい。

    1. 今すぐ戦力を投入するには無理があるな…。
  36. 主人公:

    - リアンの言う通り、まだオメガが俺たちに気づいてないということなら、とりあえず様子を探るため、偵察を出してみよう。

  37. 主人公:

    - そして同時に、もう一方に向かったというアザズを追撃するため、部隊を編成する。そちらの指揮は現場に任せておこう。

    1. 閉まっているゲートはどうだ?開けられそうか?
  38. 慈悲深きリアン:

    う~ん…やってみるけど、ちょっと時間がかかりそうだね。

    1. 追加で支援が必要ならいつでも言ってくれ。
  39. 慈悲深きリアン:

    わかった。