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Transcription
- 主人公:
- 鉄虫を片付け、もう一度隊員たちと会議を始めた。
- アルマン枢機卿:
幸い、今まで確認されているアルファの行動履歴、通信時の表情と言葉遣いを
分析した結果、罠である可能性はそれほど高くありません。 - でも可能性は依然としてあるということか。
- アルマン枢機卿:
はい、陛下。アルファが指定してきた場所周辺の偵察結果が入手でき次第、
もう一度分析してみます。 - そうしてくれ。
- 慈悲深きリアン:
リスクは大きいけど…司令官が直接会うのが一番確実だと思うよ。
- だろうな。いざとなれば命令権を行使すればいい。
- 主人公:
- 最後の人間として、俺が持つバイオロイドに対する命令権。
今までこれに真っ向から抵抗するバイオロイドはいなかった。 - 慈悲深きリアン:
でもレモネードたちは特別だよ。自分の主人以外の命令には従わないかもしれない。
- 護衛をたくさん連れて行かないとな。
- ラビアタプロトタイプ:
ご主人様のご命令通り、全部隊の副官、隊長クラス、
それから戦闘力が高い隊員たちを招集しています。 - ラビアタプロトタイプ:
オルカの警戒レベルも大幅に上昇させました。
- オメガの方はどうだ?
- 慈悲深きリアン:
とりあえず研究所のシステムはある程度は掌握して様子を見てるけど、
特に変わった動きはないね。 - 主人公:
- リアンが深層部に続くゲートが一つずつ開かれては、閉まっているという
記録を見せてくれた。 - 警戒を緩めないように。今一番危険なのはオメガだ。
- 慈悲深きリアン:
うん。システムを完全に掌握すれば全貌が明らかになるはずだよ。
- 慈悲深きリアン:
あぁ、それからこれ。
- 日誌?データを復旧したのか?
- 慈悲深きリアン:
うん。司令官に早く読んでもらった方がいい気がして。
- ラビアタプロトタイプ:
作戦準備は私たちにお任せください。ご主人様はまずそれをご確認ください。
- わかった。
- 主人公:
- 三人はすぐに会議室を出ていった。俺はリアンがくれたファイルを開く。
前回とは違い、研究日誌と題されている。 - 日誌:
[2113年6月9日
鉄虫を研究する過程で「イモータルプロジェクト」に大きな進展があった。] - 日誌:
[ところが皮肉にも鉄虫のせいで人類は絶滅寸前だ。死体の救世主となるわけにも
いかないので、研究を急がなければ。] - 日誌:
[2113年6月18日
鉄虫の脳を研究中、ついに重要な事実を発見した。] - 日誌:
[脳神経の奥深く、無知な者たちは本能とでも呼びそうな場所に、
全ての鉄虫に共通する行動原理が埋め込まれている。] - 日誌:
[この災厄を避けるためには一定の時期まで「人間」という存在をできる限り
減らしておかなければならないなんて…、ひょっとすると私はとんでもないことを 研究しているのかもしれない。] - 日誌:
[もしも私の精神がおかしくなったのではないのなら…、私のこの解釈が真実なら…
「イモータルプロジェクト」を続ける意味はない。] - 日誌:
[鉄虫は今後も人間を殺し続けるだろうし、人間には対抗する力もない。
他の方法を探さなければ。] - 日誌:
[2113年8月13日
どうして今まで気づけなかったのだろう。 この鉄虫という地球外生命体の神経系の構造は人間のそれと酷似している。] - 日誌:
[入出力される電気信号は異なるが、大まかな系統は同じであるとみて問題はない。]
- 日誌:
[追加で興味深い点を発見した。新たに解析した行動原理のうち、
特定脳波に反応するというものがある。] - 日誌:
[これはもしかすると…私が新世界を導き、そして導く民というのは、
人間ではないのかもしれない。] - 日誌:
[2113年12月25日
終わりが近づいているのを感じる。まだ生き残っている人間たちがヒュプノスと呼ぶ 病気のことだ。永生の棺に横たわり肉塊のくびきに繋がれ、最後の日誌を記そう。] - 日誌:
[怖くはない。準備は完璧だ。私が導く民も決まっている。
運命としか言いようがない。間違いなく彼らは生まれた瞬間から 私に従うようになっている。] - 日誌:
[あとは私の民が直接私を見つけ出すその時まで、復活を待つのみである。
彼らが私のために愚かな人間どもを滅ぼし、自ら救世主を迎える時、全てが整い。] - 日誌:
[私は、復活する。]
- …完全に狂ったのか…。
- 主人公:
- ヒュプノス病の影響なのか、日誌は人類が滅亡したとされる2114年に近づくほど
狂気を帯びていってる。 - 鉄虫と人間の神経系が似ている…
- 主人公:
- 鉄虫と人間の脳波が似ているというのは誰もが知る事実だ。
しかし、神経系の構造まで似ているとなると話は別だ。 - もっと詳しく調べる必要がありそうだ。
- 慈悲深きリアン:
司令官、準備できたよ。
- わかった。
- 慈悲深きリアン:
日誌は読んだ?
- うん。
- 慈悲深きリアン:
どう思う?
- 主人公:
- 鉄虫と戦う抵抗軍の総司令官として、この件は研究する価値があると考える。
- 主人公:
- しかしだ、この研究所の「鉄の王子」という存在が気になる。
- 日誌を読んだ限り、最深部には「鉄の王子」の遺体があるはず。
- 慈悲深きリアン:
うん。そしてもうすでに復活する準備っていうのは終わっている状態かもしれない。
- 主人公:
- この「鉄の王子」は、一種のメシアコンプレックスを持つ、
傲慢で危ない人物と思われる。 - ただの狂人の戯言だったらまだいいのだが…
- 主人公:
- もし、ここに俺たちしかいない状況なら、時間をかけて真相を突き止めたり、
保護したりもしただろうが、オメガがいる…。 - オメガが問題だ。どう出るのか全く予想がつかない。
- 慈悲深きリアン:
結局、振り出しに戻ったね。まずはオメガを阻止するのが優先だと思う。
- そうだな。早くアルファにも会った方がよさそうだ。
- 主人公:
- アルファが俺に協力する意思があり、PECSの破滅を本気で望んでいるなら、
さらに情報を手に入れることで、問題解決に一歩近づけるかもしれない。 - 主人公:
- それに、アルファの能力はこの「鉄の王子」という人物をどう処理するべきか
決定するうえで大いに役に立つはず。 - 早速行ってくる。
- 慈悲深きリアン:
うん。気をつけてね。私はシステムのハッキングを続けるから。
- 慈悲深きリアン:
…怪我しちゃイヤだよ?