Transcription

1. T-14ミホ:

   ケルベロス…あの子本当に疲れってものを知らないみたいね。ずっと走りまわってる。

2. T-14ミホ:

   うぅ、気になって集中できない…

3. T-60ブルガサリ:

   でもケルベロスには動物の遺伝子ってないはずよね？

4. T-14ミホ:

   当然ないわよ。コンパニオンじゃないんだから。

5. T-60ブルガサリ:

   でも、あの行動パターンは精神年齢がハチコよりちょっと上って感じじゃない？きっと何かあるに違いないわ…。

6. T-14ミホ:

   暇ならどうでもいいこと考えてないで、カイロでもちょうだいよ。お尻が冷たくて辛すぎ、死んじゃう。

7. T-60ブルガサリ:

   はい、ここ？

8. T-14ミホ:

   サンキュ～あ～…。あっ！

9. T-14ミホ:

   どうやら状況が終了したみたいよ？カイロ返すわ。

10. T-60ブルガサリ:

    今ちょうど通信が来たわ。状況終了で合ってるみたい。

11. T-60ブルガサリ:

    んで、その代わりに鉄虫警戒に移行しろだってさ。残念、はい、カイロ。

12. T-14ミホ:

    あ～…

13. T-14ミホ:

    ていうかさ、あのお姉さん、ちょっと怖くない？

14. T-60ブルガサリ:

    なんで？

15. T-14ミホ:

    何を考えているのか、さっぱりわかんないじゃない？

16. T-14ミホ:

    サディアス警視正が怒り心頭って感じで電気バチバチさせてるのに、にこにこ笑いながら鉄虫の残骸を漁ってるじゃない…。

17. T-60ブルガサリ:

    それは…そうね…

18. T-14ミホ:

    でしょ？

19. T-14ミホ:

    あの隙に実は逃走計画を立てているのかもしれないわ…。

20. T-60ブルガサリ:

    嫌なこと言わないでよ…。だいたいあんたがそれを阻止しなきゃいけないんじゃない？

21. T-14ミホ:

    お母さんが横にいるから大丈夫でしょ。逃げようとした瞬間、両足がカチンコチンに凍りついちゃうんだから。

22. T-14ミホ:

    それにお母さんが状況終了だって言ったから、私たちが特に気を付ける必要はないってことよ。

23. AS-12スチールドラコ:

    お～い、みんな！状況終了だってよ！

24. T-14ミホ:

    知ってるよ～

25. T-60ブルガサリ:

    あんた、ピントはどうしたの？なんで一人なの？

26. AS-12スチールドラコ:

    あっ、それが…

27. AS-12スチールドラコ:

    ピントはサディアス警視正にその…ちょっと言いたいことがあるんだってさ…。

28. T-14ミホ:

    …え？

29. T-14ミホ:

    ちょっと、だからって一人にしたらダメでしょうが！

30. AS-12スチールドラコ:

    そ、それが…

31. AS-12スチールドラコ:

    めっちゃキレてたからさ…

32. T-60ブルガサリ:

    はぁ…

33. T-14ミホ:

    早く行こ！

34. C-77紅蓮:

    持ち場を離れないでください。鉄虫の信号が近いんですよ。

35. T-14ミホ:

    お母さん！ピントがサディアス警視正と喧嘩になっちゃうかもしれません！

36. T-60ブルガサリ:

    大変ですよ！鉄虫とか問題じゃありません！

37. C-77紅蓮:

    ……

38. T-14ミホ:

    早く！それか、お母さんが行ってください！

39. C-77紅蓮:

    …三人で大丈夫ですか？

40. T-60ブルガサリ:

    十分です。ですからお母さんは早くピントを止めてください！

41. C-77紅蓮:

    わかりました。できる限り急ぎます。