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Transcription
- 主人公:
- レモネードモデルは聞いていた通り強力だった。
- 主人公:
- 背中のスーパーコンピューターが作動する度に鉄虫たちは、瞬く間に
フラフラと戦闘不能状態に陥り、隊長たちの手間が省けた。 - レモネードアルファ:
それでも数が多くなると大変になってきます。
- 主人公:
- 本格的な作戦会議をするため、謙遜するアルファとオルカに戻ることにした。
- 主人公:
- まだ警戒を解いていない隊員たちとオルカに戻ると、
知らないバイオロイドが俺を待っていた。 - 解体者アザズ:
お会いできて嬉しいです、人間様。アザズです。
- うん。会えてうれ…。え?
- 主人公:
- 確か捕虜じゃなかったっけ?あまりにも自然に挨拶してきたので、
思わず俺も普通に返事をするところだった。 - C-77紅蓮:
ひとまずリアンさんからは味方であると保証してもらいましたが、
万が一に備えて司令官の追加措置をお願いしたく…。 - オメガに協力してるんじゃなかったの?
- 解体者アザズ:
扉を開けてくれと言うので開けてあげただけです。
- 何故?
- 解体者アザズ:
扉を開けてくれと言いましたから…。
- ……
- 主人公:
- そっと視線を紅蓮に移すと微妙に首を左右に振っていた。なるほどぉぉ……。
- 主人公:
- 上位バイオロイドがちょっと変わっているのは今日に限ったことではない、
適当に納得して話を進めることにした。 - 逃げたのはどうしてだ?おかげでうちの隊員が一人負傷した。
- 解体者アザズ:
その方たちが武器を持って追いかけてきたので逃げただけです。
- ……
- 解体者アザズ:
申し訳なかったと思っています。後で必ず償わせていただきます。
- フォーチュン:
まぁ!もう到着されていたんですの!?
- フォーチュン:
こうして会えて誠に嬉しいでございますわ。
わたくし、オルカの整備長を務めるフォーチュンですの。 - 解体者アザズ:
初めまして。アザズです。
- フォーチュン:
はい、アザズ様!生きてるうちにまさかアザズ様に会えるだなんて!
本当に感動しちゃいますわよ! - 主人公:
- 今度は俺が視線を移す前に紅蓮が説明を始めた。
- C-77紅蓮:
フォーチュンさんはアザズさんの熱烈なファンだそうです。
- 言葉遣いがおかしくなるくらいに?
- C-77紅蓮:
多少性格が変わっておられますが、私も敵意はないように見えます。
- フォーチュン:
司令官!アザズ様は本当にすごいのよ!
- フォーチュン:
きっとすっごく司令官の助けになるはずよ!
- 主人公:
- ここまで興奮したフォーチュンは初めて見るが、とりあえず落ち着かせ、
会議を始めた。 - レモネードアルファ:
ではまず、私が持っている情報を共有します。
- 頼む。
- レモネードアルファ:
オメガは引き続き研究所の深層部に向かっています。
進んでしまえば引き返すしか逃げ道がないにもかかわらず。 - 慈悲深きリアン:
今ある戦力でも私たちに勝てると判断したのか、
深層部で何かを利用して状況は逆転させるつもりなのかもしれない。 - レモネードアルファ:
オメガは慢心しています。そして、その慢心は徹底した情報収集に基づく
戦況把握が根拠となっています。 - 主人公:
- アルファの言葉を聞き、俺たちが来ることすら知らなかったのに、
着いた時には既に研究所の外に所狭しと配置されていた偵察機を思い出した。 - 慈悲深きリアン:
つまり虚を衝けるかもしれないってことね。
- レモネードアルファ:
特別に製作したAGSたちを大量に従えているので、
オルカは大した脅威にならないと考えているはずです。 - レモネードアルファ:
ただ、今はオメガが把握している状況とは少し違います。
- アルファがいることまでは知らないのか?
- レモネードアルファ:
はい。私の存在に気づいたという情報はありません。
- レモネードアルファ:
もしも気づいていたら奥に進む前に逃げていたはずです。
私にはまだ気づいていないと判断するのが妥当でしょう。 - 慈悲深きリアン:
オメガはレモネードの中でも個人的な能力で一番強いんじゃないの?
- レモネードアルファ:
悔しいですが事実です。独自の演算能力とケストスヒマスのスペックが
約1.5倍高いんです。 - レモネードアルファ:
1対1で戦えば徐々に押されて結局は負けるでしょうが、
大規模戦闘なら十分に牽制可能です。 - オメガのハッキングを阻止することができるのか?
- レモネードアルファ:
ある程度までは可能です。
- 慈悲深きリアン:
それなら試してみる価値はありそうだわ。司令官どう思う?
- 同じ考えだ。でも閉ざされたゲートの方は…
- 主人公:
- 皆の視線が無表情でぼーっと座っているアザズに向けられた。
- 解体者アザズ:
あっ、はい。可能です。すぐに開けられますよ。
- 慈悲深きリアン:
- 答えは頼りなかったが、フォーチュンのあの激推し具合と
実際、粉々に解体されていたゲートを思い出した。 - 慈悲深きリアン:
オメガは深層部にもうすぐ到着する。急がないと。
- レモネードアルファ:
鉄虫はどうしましょうか?
- ふむ…
- 慈悲深きリアン:
既に相当な数が研究所内部に侵入した。鉄虫との戦闘も避けられないよ。
- 主人公:
- 研究所を囲む防御ラインを突破し、研究所に入っていく鉄虫の数は
ますます増えていく一方だった。 - 前後から包囲されかねないな…
- 主人公:
- 地図を見ながらしばらく悩んだ末、結論を出す。
- 隊員たちに帰還命令を出すんだ。防御ラインは放棄。
- 主人公:
- 鉄虫は陸地から繋がった非常用の出入口から研究室に侵入していた。
- 主人公:
- 阻止しないといけない範囲が広く、入口も複数あってこの状況は
防御戦を展開するには適していない。 - 隊員たちをオルカ号に乗せたらここ、海底の入口に進入する。
- アルマン枢機卿:
万が一に備え、別動隊を投入して反対側の海底の入口も確保しておくのが良いかと。
- そうしよう。
- 主人公:
- 研究所は簡単に言えばT字構造になっていた。上辺両側の海底の出入口から
進入し、上辺の真ん中に接続する地上出入口を防御すれば、 地上で待ち構えるより、はるかに効率的だと判断した。