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Transcription
- 主人公:
- 作戦は順調に進んでいたが、敵の数は増える一方だった。
- 主人公:
- 増援に現れるPECSの兵力はとどまるところを知らず、
相手をするこちら側の弾が足りないほどだった。 - 主人公:
- 作戦初期の段階では戦闘員の上陸を優先していたが、状況が変わった。
今は各種弾薬とミサイル、そして医療物資まで補給しなければならなかった。 - 主人公:
- 輸送機の数は限られている。難民たちを乗せて戻ってきた輸送機に
乗せる戦闘員と物資の割合を調整しないと…… - アルマン、現地の隊員達の補給状態は?
- アルマン枢機卿:
最初に上陸した隊員達の弾薬が残り僅かとの報告です。
- アルマン枢機卿:
PECS側が増援を送ってくる速度と、こちらの資源消耗速度を演算した結果、
ここからは物資の補給を重視する必要があります。陛下。 - わかった。
- 主人公:
- 格納庫で輸送機を担当している隊員達に、しばらくは物資輸送を
優先するよう指示した。 - 主人公:
- パネルを操作して、各戦線の現況を確認する。
幸い、まだ重度の負傷者はいなかった。 - アルファ、難民達はどんな感じだ?
- レモネードアルファ:
オレンジエードとユミが後方から難民を誘導していますが、
順調に進んでいるようです。 - そうか。
- レモネードアルファ:
間もなく最後のグループが空港に到着するようです。
- オレンジエード:
最後の方ですか?
- 難民の少女:
あ……
- 難民の少女:
はい。たぶん、私が最後だと思います。
- オレンジエード:
よかった、予定より早く終わりそうです。
- オレンジエード:
私たちは他に誰もいないか確認してきます。あそこにいる方達が見えますよね?
- 難民の少女:
ちょっと……遠すぎてよく……
- 難民の少女:
あ……、見えました。あの人たちですか?
- ユミ:
…はい、そうです。
- オレンジエード:
あの方達について行ってください。いいですか?
- 難民の少女:
はい、ありがとうございます。
- 難民の少女:
……あの、もしかして…
- オレンジエード:
はい、どうしましたか?
- 難民の少女:
一つだけお聞きしてもいいいですか…?
- オレンジエード:
何でしょう?できれば急いでほしいのですが、
私に聞いたのは素晴らしい判断です!!ふふん! - オレンジエード:
有能な情報屋、世界中を駆け回るヘッドハンター!オレンジエードは
何でも知ってますから!それで?何が知りたいんですか? - 難民の少女:
あの映像のことなのですが……
- 難民の少女:
本当に……オルカ号の人たちってあんな風に……笑っているんですか?
- 難民の少女:
人間様は……本当に良い人なんですか……?やりたいって思ったことを
あんな風にやらせてくれるんですか? - オレンジエード:
う~ん……これは秘密なんですが~
- オレンジエード:
実はですね……
- 難民の少女:
じ、実は…?
- ユミ:
……
- オレンジエード:
…それはもう思い切りやらせてくれます!
- オレンジエード:
映像を見た通りです!あれが一番いい例ですよ!アイドルをやりたいという
願いを叶えるためにコンサート会場まで作ってくださるんです! - オレンジエード:
料理大会、水泳大会、クリスマスパーティーとチョコレート作り!
イベントが多すぎて全部思い出せません!私も資料を見て驚きましたから!ですから… - オレンジエード:
心配いりません。
- オレンジエード:
その代わり、司令官様に会ったら笑顔をお願いしますね。
私たちの笑顔が最高のお返しだって仰ってましたから。こんな風に、えへへ! - 難民の少女:
……そうなんですね。
- 難民の少女:
そんな人間様がいらっしゃるんですね。
答えてくれてありがとうございます。それから…… - ユミ:
……?
- 難民の少女:
ユミ様にも感謝します。
- ユミ:
……私、ですか?
- 難民の少女:
はい。今回どこに、いつまでに集まればいいのかも分からない私たちに、
脱出の手配をしてくださいました…… - 難民の少女:
途中、食べ物と飲み物まで準備してくださいました。
- 難民の少女:
山に隠れている時も見つからないようにしてくれましたし……
- 難民の少女:
全てに感謝します……あはは……上手く言えません……。
ただ、本当に…感謝しています。 - ユミ:
感謝……
- ユミ:
……
- 難民の少女:
それでは私は皆さんのところに行きます。また後でお会いしましょう。
- オレンジエード:
お気をつけて。またあとで、オルカ号で会いましょうね!
- オレンジエード:
……
- オレンジエード:
私だけ手を振るのも恥ずかしいので、一緒に振りましょ?
- ユミ:
……私に感謝するって言ってました。
- オレンジエード:
さっきの方ですか?当然ですよ!
- オレンジエード:
だって、ユミさんが難民避難の細かい内部調整とか担当してくれたじゃないですか!
- オレンジエード:
難民の集合地点が見つからないように、ブラインドスポットにしてくれてましたよね?
口に出して言わないだけで、ここに集まった方たち全員ユミさんに感謝してますよ! - ユミ:
……そんなことありません!
- オレンジエード:
え?
- ユミ:
…私は感謝されるような……良い人なんかじゃありません。
- ユミ:
私は……やらなきゃいけなかったことを……
- ユミ:
…今更やっているだけです。
- オレンジエード:
ユミさん……
- オレンジエード:
……
- オレンジエード:
……ユミさん……何があったのか話してくれませんか?
- オレンジエード:
悩みは一人で抱えている時が一番辛いそうです。
誰かに話すことでずっと楽になると思います……。 - オレンジエード:
私でよかったら話してくれませんか?
- ユミ:
……昔の私は…
- ユミ:
わ、私はっ…!
- オレンジエード:
お、落ち着いてください……!無理に話そうとしなくても大丈夫ですから。
- ユミ:
はぁ……!はぁ……
- ユミ:
…すみません。今はまだ……
- オレンジエード:
……いつか話したくなったら、その時で大丈夫ですから。
- オレンジエード:
私は外回りが多くてオルカ号にいることは少ないですが―
- オレンジエード:
あぁ、そうです!オルカ号に来たら、私と同じ部屋を使いませんか?
- オレンジエード:
漫画をいっぱい置いておきます!私がいない間、ユミさんがそれを読んで、
私が戻ってきたら感想とか言い合いっこしましょう! - オレンジエード:
私たちは似ているところがたくさんあるので、
きっとうまくいくと思います!どうです? - ユミ:
同じ…
- ユミ:
…オレンジエードさんは、優しいんですね。
- ユミ:
オルカ号に来たら……
- ユミ:
……
- ユミ:
…お気遣いありがとうございます、オレンジエードさん。
- オレンジエード:
えへへっ、気にしないでください。
- オレンジエード:
う~ん、これだけ時間が経っても誰も来ないってことは、
さっきの方が本当に最後だったみたいですね。 - オレンジエード:
そろそろ私たちも―
- オレンジエード:
きゃっ!?……爆発…?
- オレンジエード:
あの位置は……難民の皆さんが……!?
- ユミ:
そんな……!
- ユミ:
通信ネットワークは麻痺させたはず……!!この辺りには何もないはずなのに!!
- ユミ:
兵力配置図はちゃんと確認した……。
まさか……ゼータが新しく作った工場が……!? - ユミ:
…だめ……
- ユミ:
あ、あ……!
- ユミ:
アァァァァァアアアあああ……!
- オレンジエード:
ユミさん、ダメです!爆撃に巻き込まれてしまいます!
- ユミ:
……アアア……行かないと、行かないと……!!
- ユミ:
わ、私を信じてついて来てくれたのに!ついて来てくれたのに!!
- オレンジエード:
……気持ちは私もよくわかります!!でもダメです!!
- オレンジエード:
爆撃が続いているのに!自殺行為です……!
ユミさんを行かせて死なせてしまったら……!亡くなった方たちに顔向けできません― - ユミ:
……さっき……人間様が協力する理由を聞いていましたよね?
- ユミ:
……協力しているんじゃないんです……。
私は難民の方たちに罪を償っているだけなんです…… - オレンジエード:
え……?それはどういうこと……
- ユミ:
私がっ!
- ユミ:
あの方たちを……苦しめたから……!!
- オレンジエード:
ユミさん!?ユミさん!!ダメ!行かないでください!
- オレンジエード:
もうあんなところに……司令官様に報告しないと……!