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ユミ
うぁぁっ…!…あぁっ!

Transcription

  1. ユミ:

    うぁぁっ…!…あぁっ!

  2. オレンジエード:

    効果がすぐに現れる薬です……ちょっと痛いですよ。

  3. オレンジエード:

    それから難民の皆さんは……

  4. オレンジエード:

    ……

  5. オレンジエード:

    散らばってしまった方たちはすぐに救出してくれるって司令官様が仰ってますから……

  6. ユミ:

    さっきの攻撃で……何人……

  7. ユミ:

    一体……何人が……亡くなったんですか……?

  8. ユミ:

    どれだけの命が……あぁ……!

  9. ユミ:

    あぁぁぁぁぁ……うぅっ……ううぅぅぅぅ…!

  10. オレンジエード:

    ……すみません。

  11. オレンジエード:

    こんなことにならないように、私がいたのに……

  12. オレンジエード:

    全部……把握できているって……勝手に思って……

  13. オレンジエード:

    馬鹿みたいに一人で調子に乗って……馬鹿みたいなことを言って……、すみません……

  14. オレンジエード:

    すみません……

  15. ユミ:

    ……

  16. ユミ:

    オレンジエードさんのせいじゃありません……全部私のせいです…

  17. オレンジエード:

    ユミさん、私―

  18. ユミ:

    さっき、悩みを話してくれって言いましたよね…

  19. ユミ:

    …悩みは一人で抱えている時が一番辛いって……

  20. オレンジエード:

    …はい……

  21. ユミ:

    …私は滅亡戦争の前からオメガの副官の一人でした。

  22. ユミ:

    オメガと一緒にPECSの会長達に仕え、通信ネットワークを作りました…

  23. ユミ:

    ……製作者の私とレモネード以外に通信ネットワークを管理できる者はいませんでした……

  24. ユミ:

    それで私が情報部長になったんです……レモネード達は会長をサポートするという役目がありますから……自ずとネットワークに関連する業務は私の役目になりました…

  25. ユミ:

    ……オレンジエードさんはアミーナ・ジョーンズについて知ってますか?

  26. オレンジエード:

    もちろん……アミーナ・ジョーンズと言えば……

  27. オレンジエード:

    人類最後の要塞、ロック・ハーバーの指導者ですよね……。

  28. ユミ:

    そうです、有名な方です……

  29. ユミ:

    ……ですがこの大陸ではそうではありません。

  30. オレンジエード:

    え?

  31. ユミ:

    PECSでアミーナ・ジョーンズを知っている人は数えるほどなんです…

  32. ユミ:

    なぜなら私が……会長の命令でアミーナ・ジョーンズに関する情報を統制していましたから……

  33. ユミ:

    …だから今も……PECS所属のバイオロイドのほとんどがアミーナ・ジョーンズが誰なのか……何をしたのか知りません。

  34. ユミ:

    会長達とその部下であるレモネード達だけが鉄虫と最後まで勇敢に戦ったって思っています……だから、彼らを生き返らせることこそが人類復活の唯一の希望なんだって信じているんです。

  35. オレンジエード:

    でも……司令官様がいます……

  36. ユミ:

    …あの映像が広まるまで、最後の人間様が存在するって知っていた人がPECSにどれくらいいたと思いますか?

  37. ユミ:

    …そして、そんな事実を知った人は……どうなると思いますか…?

  38. オレンジエード:

    殺された…んですか……?

  39. オレンジエード:

    真実を知ったから……?

  40. ユミ:

    正直に言うと……

  41. ユミ:

    …正直に言うと、迷いました。

  42. ユミ:

    情報を統制するように命令されましたが、アミーナ・ジョーンズは会長達とは全く違いました……

  43. ユミ:

    自分達だけ生き残ろうと冷凍睡眠装置に入った会長達とは違って…

  44. ユミ:

    アミーナ・ジョーンズは最後の最後まで……未来への希望を捨てませんでした……

  45. ユミ:

    会長達が冬眠に入った後も、アミーナ・ジョーンズの情報を統制し続けました……でも、時が経てば経つほど、彼女の力になりたいという想いは強くなっていきました……

  46. ユミ:

    …さっきオレンジエードさんが最後の人間様を初めて見た時、すぐに決心したと言いましたよね?

  47. ユミ:

    私もアミーナ・ジョーンズを見て同じように思いました……でも、実行に移すことはできませんでした。

  48. ユミ:

    何もしないで後悔するタイプだと言ったのはこういうことなんです……私は、今でも後悔しています……

  49. ユミ:

    人類が滅亡してしまう前にアミーナ・ジョーンズに協力していれば……、いや、しないといけなかったんです……。

  50. ユミ:

    私が迷っている間に、事実上人類は滅亡したという知らせを聞いて、その時やっと悟りました……。私がしていたことがどんなに愚かだったのか……

  51. ユミ:

    会長に似た性格のレモネード達がPECSのバイオロイドをどう扱うのか……誰よりもよく知っていたくせに……

  52. ユミ:

    …私は、彼女達から望む生き方を選ぶ自由を奪ってしまったんです……

  53. オレンジエード:

    ……

  54. ユミ:

    …オレンジエードさん……

  55. オレンジエード:

    …はい。

  56. ユミ:

    …卑怯で自分勝手ですが……

  57. ユミ:

    今回の作戦が成功したら……許されるんじゃないかって思ったんです……

  58. ユミ:

    アミーナ・ジョーンズとPECSの皆さんのことを想うたびに罪悪感に苛まれる……そんな死んだ方がマシな人生を送っていました。

  59. ユミ:

    …あの映像を見て、アミーナ・ジョーンズを思い出しました。そして……罪を償うチャンスが来たんだと思いました。

  60. ユミ:

    …私が彼女達から奪ってしまったものを……仕える相手を選択する自由を……返してあげたかったんです……

  61. ユミ:

    それで今回の作戦に協力することにしました……

  62. ユミ:

    なのに……

  63. ユミ:

    …ゼータが新しく工場を建てていたことは知っていたのに……!それなのに!

  64. ユミ:

    また私のせいで皆さんが……

  65. ユミ:

    …全部私のせいです。

  66. オレンジエード:

    …アンナ・ボルビエフ博士のことは知ってますか?

  67. ユミ:

    …アンナ・ボルビエフ博士……

  68. ユミ:

    …レモネード達とオレンジエードさんを誕生させた……

  69. オレンジエード:

    そうです、私にとって母親も同然の方です。

  70. オレンジエード:

    博士がPECSの会長達からどんな恥辱を受けたのかは知ってますよね?

  71. ユミ:

    …はい。

  72. オレンジエード:

    絶望的な状況でも博士は諦めませんでした。

  73. オレンジエード:

    遠い未来でPECSを倒すために、私とアルファ様を作り出したんです。

  74. オレンジエード:

    …ユミさん。

  75. オレンジエード:

    ユミさんがやるべきことはまだ残っています。

  76. オレンジエード:

    罪滅ぼしをするのなら、必ずやらなければいけない仕事です。

  77. ユミ:

    …私がやらなければいけないこと……

  78. オレンジエード:

    今回合流した難民の皆さん……

  79. オレンジエード:

    そして、これから先、合流するであろう皆さんがオルカで生きていけるようにサポートをしてあげないと!

  80. オレンジエード:

    それ以外にもオルカのユミさんと一緒に、情報ネットワークも担当してもらわないといけませんし、PECSのネットワーク構造について、専門家としてアドバイスもお願いしたいですし、それからそれから……

  81. オレンジエード:

    とにかくやってもらうことがたくさんあります!

  82. オレンジエード:

    目が回るくらい忙しくなりますよ!肌は荒れるし、睡眠もろくにとれず、休みの日は寝てばっかりになるでしょうね……

  83. オレンジエード:

    たまに私とゴロゴロしながら遊ぶのを除けば、一日中仕事ばかりしないといけませんから!それくらいやることがたくさんありますから!他のことが考えられないくらいに!ですから……

  84. オレンジエード:

    ですから絶対!私と一緒に生きて帰らないといけません!いいですね!?

  85. ユミ:

    …私がやるべきこと……

  86. ユミ:

    そうでしたね、私にはまだやるべきことが残っていましたね……

  87. ユミ:

    彼女達のために……やるべきことが……

  88. オレンジエード:

    あっ……ちょっと待ってください!パネルに連絡が―えっと……

  89. オレンジエード:

    ユミさん、グッドニュースです!

  90. オレンジエード:

    オルカ号からの応援が到着して、難民の皆さんが再び移動を開始したとのことです!

  91. ユミ:

    本当ですか……!?

  92. オレンジエード:

    本当です!よかった……!

  93. オレンジエード:

    では私達も……あ、肩を貸しましょうか?

  94. ユミ:

    もう大丈夫です、一人で歩けます……

  95. ユミ:

    行きましょう……

  96. ユミ:

    ……やるべきことをやるために……

  97. B-7ストラトエンジェル:

    生存者全員救出しましたか?

  98. A-87バンシー:

    はい。このグループが最後で、あとはオレンジエードさんと内部協力者の方だけです。

  99. A-87バンシー:

    …こちらの方面は通れないように制限しておきます。

  100. B-7ストラトエンジェル:

    …ねぇ、バンシー。

  101. A-87バンシー:

    はい、大佐。

  102. B-7ストラトエンジェル:

    私はいつも覚悟を決めて戦場に出撃します。

  103. B-7ストラトエンジェル:

    ほら、軍人というものは……戦争というものは、常に死と隣り合わせですから。

  104. B-7ストラトエンジェル:

    誰かを殺すということは、自分も殺される可能性があるということです。

  105. A-87バンシー:

    同感です。

  106. B-7ストラトエンジェル:

    でも、この方たちは違います……。

  107. B-7ストラトエンジェル:

    軍人ではありません。民間人です。

  108. B-7ストラトエンジェル:

    …PECSは非武装の難民達を無差別に砲撃しました……なぜ?司令官様を知って、オルカ号に助けを求めたから?

  109. B-7ストラトエンジェル:

    そんな理由で……!!罪の無い者たちを殺すのか!?

  110. A-87バンシー:

    どうされますか、大佐。今回の攻撃で工場の位置は把握できています。

  111. B-7ストラトエンジェル:

    バンシーは私と同じ考えですか?

  112. A-87バンシー:

    大佐のお考えが何なのか正確に分かっておりませんが……

  113. A-87バンシー:

    敵に命の尊さについて教えようと思います。

  114. B-7ストラトエンジェル:

    私と同じ考えですね。

  115. B-7ストラトエンジェル:

    行きましょう、バンシー。敵を全て塵にしてしまいましょう。